『うたわれるもの』感想

以前の日記で書いたとおり、見たアニメの感想とかを残していくやつやります。

それこそ以前書くといった、うたわれるものを。

とはいえもう若干忘れてきてるんでまずいまずい。記憶を呼び戻しつつ夏放送開始の二人の白皇に向けて盛り上がっていきたいところ。

以下、ぜんぜんあらすじも書かず感想ばっかり書いていくとはいえ一応ネタバレ注意なんでお願いします。

絶対に古代がモデルの作品と思っていた

元々この作品は、当時13歳くらいの大佐が当時好きだった声優『中原麻衣』さんを目当てで何話か見たわけですが、あまりに途中から断片的に見たものだったので、よくわからずそのまま見ず、になっていたわけです。

今思い返すとカルラが仲間になる回だったかと。

当時見てもまあ古代が舞台なんかな、という感想でしたし、今回見返したところでも、途中までは完全に古代が舞台の話かと思っていました。本当に途中までそのような話は一切ないので。

今となればハクオロ以外はみんな耳としっぽがあったりとで、知ってる人がみたらもう一発でわかるような感じになっていたわけですが。そういうもんなんやな、と思ってスルーしちゃったよ。

どうもアイヌ民族をモチーフにしたみたいですが、聞けばなるほど、と。

今見返せばめちゃめちゃ万人向けの作品だった

本当にこれに尽きる。というのも、上述の通り、中学当初の時に視聴した際、あまりに断片的に見たものだったものなので途中で視聴をやめてしまったわけです。

それに加えて、ガッツリとしたストーリーものなので、気を抜いて視聴しているとわけがわからなくなりそう、という先入観がありました。

ただ実際見てみると、ストーリーはもちろんガッツリとしていますが、すごい複雑なストーリー、というわけでもないので、前提知識とかなくとも最初から追っていれば全然見れます。

中学生の自分でも一話から見てたら全然最期まで見れていたなあ。

とはいえ旧人類云々のあたりの話は難しい。かなり奥が深い部分だったり。

視聴が終わったあとにwikiとかを見てああ、なるほどと。

あと国とかの勢力図的なものも、リアルタイム視聴だけだとわけがわからなくなりそうですね。これがゲームプレイとかなら、いつでもそういったものは把握できそうなものですが、アニメ勢のつらいところ。

というかsteamで配信してるなら買おうかな……。あんまり自分はゲームしませんが。

というかのめり込んだら帰ってこなくなる癖があるんです自分。ノベルゲーもしかり

(CLANNADで光の玉を必死でコンプしたことを思い出しながら)

ちなみに旧人類やハクオロの正体、国の細かい勢力とかあやふやでも、ストーリーの根幹やキャラ設定の部分がしっかりしているので全然大丈夫です。

だからこそ中学生の時でも全部視聴してたら全然いい作品であることはわかったはずなんで、当初ちゃんと見てなくてもったいなかったなと思った次第です。

キャラクターが魅力的

この作品をちゃんと見返して本当に思ったのが、そのあたり。

キャラクターがみんな魅力的ということなんです。

若い頃はかわいい萌え萌えの女の子がでりゃあそれでいい、というかでなけりゃその他が良くても全然だめ、みたいな感じでアニメ見てましたがw

こういう感じに趣向が変わったあたり、おとなになったというか、年をとったというか、おっさんになったというか……。

まずはハクオロさん。いいなあ、なんというか。全体的に。

というか小山力也さんが適役過ぎて。主人公がこういい感じのオトナな男、というのがいいですよね。

全能感あるんですが、不安な時深酒になってしまったり、柄にもなく怒鳴ったりしてしまうシーンだったりとか、そういう人間特有のちょっと不安定な部分がちゃんとあるのも魅力的です。あと妙に間抜けだったり、案外仕事をサボってベナウィに怒られたり、エルルゥに頭が上がらなかったり。

アニメで仲良くなる男女は、あまりに男側にとって都合がいい状態になっていていることが多いことが得てして多いのですが、ハクオロさんとエルルゥは違う感じがしました。

舞台の時代が時代なんで、男が前に出て女は一歩引くような価値観はあるんですが、ハクオロさんとエルルゥの間にお互い、溢れんばかりの尊敬の念があるので、とてもいい夫婦感があるわけですね。

いや、夫婦には結局なっていない……のか?

案外ハクオロさんの人間の弱さや間抜けさがあったから、エルルゥも思いっきり叱ったりできたりできるのかもしれない。

というかまた話が戻るけど、そんな感じの男性の演技があまりにもうますぎるんだよなあ小山力也さん。

序盤は強敵だったけど、仲間になったら心強いベナウィとクロウもいいですね。

そういや最初若様のオボロもハクオロさんと敵対関係だったな。

というか他のキャラが濃すぎというか印象深すぎて、オボロの妹のユズハちゃんも、途中そんなに出てこなくなったなあ。序盤で出てきたときはエルルゥレベルで物語のキーとなる人物になるかと思ったけど。

いや、ものすごいキーにはなったか、次回作的な意味で。

というか当初結局誰が中原麻衣さんが声やってるキャラかわからんかったが、ユズハちゃん聞いたらすぐわかりましたね。いろんな意味で自分に対して安心しました。

あと俺は好きだったなあ。おやっさん。トゥスクル建国以降はほとんど出てこなく、ヤマユラ時代の中心人物だったわけですが。物語としてもトゥスクル建国以降がメインやろうから、おやっさんは過去の人かもしれんが。

でもハクオロさんがヤマユラに馴染めた大きな起因の人物でもあると思うんだよなあ。

あと、超人ばかりでてくる本作で、おそらく凡人にあたるんだろうけど、持ち前のリーダーシップや男気でヤマユラの軍をまとめて戦ったりしてるのがカッコいいんだ。ケナシコウルペ戦まで、間違いなくヤマユラ軍の副リーダー的存在だったしね。

作中ではハクオロさんと対等な関係だった数少ない人物だったり。対等というのは身分とかでなく、人と人的な。

そんな彼の最期はかっこよかったとともにあっけなく、切ないものでした。

トゥスクルに強行侵入して、その後矢を受けて瀕死状態なのを隠し通すあたりがもう根っからというか。

おじさんはこういうのに弱いんだ。

あとここまで聞いたら察しがつくと思いますが、ゲンジマルさんとかも好きでしたよ。

容赦なさ、あっけなさ

さっきのおやっさんのシーンも然りだけど、案外あっけないシーンが多い。

死んだと思ったら実は生きてて、最後の最後はみんないっしょに生きててハッピーエンド、というのはないです。死ぬときはあっけなく死ぬ。これがこの作品。

モブの兵がバッタバッタ死んでいくどころか、エルルゥやおやっさんの故郷のヤマユラですが1シーンで全滅するくらい。そういうあっけなさがあります。たくさんの民が一気に虐殺されてしまったりとか。

なので戦いの度にマジでキーの人物がいきなり負けたり死ぬんじゃないかという緊張感はあります。

あとこれは容赦なさ、とはちょっと違うかもしれないですが、上記で魅力的なキャラクターが多いと言いましたが、どうしようも救いのない絶対悪のキャラクターを出してくるというのも。

ケナシコウルペ関連の人々とかね。

あと個人的にはクーヤちゃんが幼児退行しちゃって最終的に戻らなくなったあたりも、結構容赦ないストーリーだなと思いました。バッドエンドですが、これまでの彼女の事を考えたら、これでよかったのかなと。とはいえかなしくもやもやが残るエンドです。

このあっけなさが、戦いのシーンの厳しさを際立たせたり、日常シーンの平穏さを際立たせたりするわけですね。

このメリハリも作品の魅力の一つです。

次回はうたわれるもの 偽りの仮面の感想でも書きましょうかね。

いやあ、途中で檸檬堂の500ml缶飲んで意識が朦朧として適当な文になっちゃったかもしれません。

でも本当にいい作品でした。夏放送の二人の白皇、とても楽しみです。